キラウエアの溶岩流が止まらない
6月27日以来3ヶ月間、溶岩が流れ続けています

【EPA=時事】
6月27日にハワイ島キラウエア火山のPuʻu ʻŌʻō(プウ・オオ火口)から流れ出した溶岩流。その前部がハワイ島東部にあるパホア地区の住宅地に入った…というニュースを見ました。
この溶岩流は9月下旬にいったん動きが止まったのですが、また流れ出し、その距離はこれまでに20km以上になっているようです。
住民の生活にも影響が出ています
ハワイ州の地元当局の話によると、当面予想される溶岩流の到達域には民家が約10軒があり、住民の方々はすでに家財などを運び出し、大半が避難しているとのことです。

【USGS】
米地質調査所(USGS)が29日に発表した溶岩流の流出マップを見てみると、ハイウエイ130号(パポア・バイパス・ロード)まであと1.5kmほどしかありません。
もし、ハイウエイが溶岩流で分断されることになれば、物資の流れが滞りパホア地区を含めた周囲の方々にとっては大変なことになります。

【USGS】
これまでに200軒以上の住宅が犠牲に
世界でもっとも活発に活動してる火山として、ハワイ旅行のツアーにも組み込まれているほど有名なキラウエア火山。溶岩流による被害は今回だけではありません。1983年の噴火以来、200軒以上の住宅が溶岩流に飲み込まれています。
火山と共に暮らす人々
そのような状況のなか、驚いたのは「住民の方々は比較的落ち着いている」とのコメントがあったことです。
キラウエア火山の火口には、火山の女神ペレが住んでいるという伝説があり、溶岩流はペレの一部と思われています。人々の中には「元々この土地はペレから借りているもの」、「ペレに返してくれと言われれば返すのが当たり前」と思っている方もみえるそうです。
非難のため家を離れるとき、ペレに返すために部屋をきれいに掃除している映像が紹介されたときは驚きを通り越して感動してしまいました。もちろん、全員がというわけではないのでしょうが、ハワイの人々の自然に対する姿勢は自分自身、見習うべきものを感じた次第です。
今後、大きな被害が出ないこと祈りつつ、事態の推移を見守っていこうと思います。
ご一読、ありがとうございました。
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